Research-1

梅干し屋の研究と
ニワトリ

日本最大の梅の産地である、和歌山県みなべ町で100年続く梅干し屋である紀州ほそ川と、その研究開発部門である紀州ほそ川創薬。1990年代より梅の有効成分に着目し、いち早く複数の大学と共同で伝統食材の研究をおこなってきました。現在も、鶏の産卵率向上から始まったヒト不妊に関する研究※を続けています。

※産科と婦人科 2016年7月号・Poor responder に対する排卵誘発法

1996年、業界初となる海水を真水に変える技術を応用した特殊装置を設置。この革新的な機器と技術により、 梅酢から塩分だけを取り除き、梅酢有効成分群を世界で初めて活用できるようになりました。そこからさらに有用成分の抽出加工研究を続け、梅酢から特殊製法で抽出加工した梅有用成分を与えたニワトリの生存率・産卵率が顕著に向上したことに着目しました。

梅有用成分をニワトリの卵に添加・ニワトリに投与

血液中の
葉酸量が増加

※梅有用成分を添加したニワトリの卵

鮮度の低下を抑え
品質を保つ

※梅有用成分を添加したニワトリの卵

生存率の向上

採卵鶏(日齢166~430日)に270日間投与510日齢までの生存率(%)有意な生存率の向上が認められた。
※梅有用成分を与えたニワトリ

産卵率の向上

梅抽出物により、生存率の向上だけではなく、産卵率の向上も認められた。
※梅有用成分を与えたニワトリ

和歌山県農林水産総合技術センター畜産試験場養鶏研究所調べ

試験の結果、特定の梅抽出物を添加した卵は、葉酸濃度が30%増加。老化によるハウユニット値(卵の鮮度の指標で白みの盛り上がり度合いを示す値)の低下が抑えられ、品質を保つことも分かりました。また、梅有用成分によってニワトリの生存率が向上するだけでなく産卵性能も向上することが明らかになり、産卵率が高くなり、規格外卵率は減少していました。以上のことからニワトリの健康状態が生殖機能にも及んでいるといえます。

出典:宇都宮洋才博士研究資料

Research-2

医学博士との共同研究

医学博士との共同研究
特定の梅有用成分を与えたニワトリの研究結果を受け、最初は半信半疑だった医師らも梅有用成分を摂った妊活中の女性の栄養状態を見て、サポートできるのではないか、と共同研究がスタートします。当時、和歌山県立医科大学では、長年梅成分の研究に携わられている宇都宮洋才博士が研究を実施しました。

梅有用成分をニワトリの卵に添加・ニワトリに投与

  • 1.制菌作用
  • 2.胃潰瘍
  • 3.動脈硬化
  • 4.免疫系(風邪)に対する影響と効果
  • 5.糖尿病
  • 6.ガンに対する影響と効果
  • 7.骨粗鬆症予防効果

古くから「梅干しはその日の難逃れ」や「梅は三毒を絶つ」と言われるように有用成分が言い伝えられる梅。前者は梅干しの制菌作用により風邪などの病にかからず暮らせたり、インフルエンザ予防にも役立つという意味であり、後者は梅干しの整腸作用により食当たり、水当たりの予防、血流促進作用を表しています。

梅には生活習慣病の予防・改善、抗酸化作用、血流・新陳代謝アップなど数多くの効能が宇都宮博士を始め数々の研究者により科学的に証明され始めています。

出典:宇都宮洋才博士研究資料

宇都宮 洋才 先生

大阪河﨑リハビリテーション大学
機能性医薬食品探索講座 教授
(元 和歌山県立医科大学 准教授)
医学博士 専門:病理学
梅干しの効能を国内外の共同研究によって医学的に解き明かす。梅干博士として知られる。
メディア出演:あさイチ/主治医が見つかる診療所 他多数

Research-3

レディースクリニック
産婦人科との臨床研究

2010年レディースクリニックの協力のもと共同研究が始まりました。この研究結果は、論文として学会に提出され、2014年3月にも梅有用成分[ウムリン]に関する論文が学会誌に掲載されました。

宇都宮 智子 先生

うつのみやレディースクリニック 院長
医学博士
日本産科婦人科学会認定
産婦人科専門医・指導医

2014 umulin 論文発表
「日本受精着床学会雑誌」Vol.31 No.1

宇津宮 隆史 先生

セント・ルカ産婦人科 院長
医学博士
日本産科婦人科学会認定
産婦人科専門医・指導医
日本人類遺伝学会認定 臨床遺伝専門医
麻酔科標榜医
社会福祉法人別府平和園理事長
大分市医師会監事

Organization

研究体制

社内の研究室では、素材の研究が日夜進められています。
和歌山県立医科大学から論文発表済み、現在は大阪河﨑リハビリテーション大学で研究を進めています。
また、複数のレディースクリニック、産婦人科と協力体制を組み、臨床研究をおこなっています。